
わが国のIT革命はいったい何をやりたいのであろうか。 パソコンを使えない と世間について行けない。 そんな危機感を背負っている方が、いったいどの くらい世の中にいるのだろうか?
TVや新聞の広告も、これがビジネスチャンスとばかりに、ITスペシャルコース などと言う、パソコンスクールのものが増えてきた。 40代、50代の方が仕事帰りにスクールに通う。 そこに待つのは自分の子供の 年齢のインストラクター達。 人差し指でキーを押しながら、ひたすら画面にらめっこ。 本当に彼らにパソコンが必要なのであろうか? 彼らが出来ないのは、パソコンの操作である。 あとの仕事は、長年の経験で 培ってきた莫大な情報がある。 彼らに必要なものは、キー入力の出来る人であり、エクセルの知識ではない。
あるテレビ番組で、ある企業のITのあり方について特集していた。 そこの会社の営業は、業務報告をすべてパソコンですることにして、それが出来ない社員は仕事をもたせてもらえないそうである。 当然のように犠牲になった、40代、50代の方。 仕事はなく、机でパソコンと 向かいあったまま。 若い社員は優越感をもっているようにも思えたが、彼らはいったい誰の胸を借 りて成長するのであろうか?
また、テクノ不安症(techno‐anoxious)という、神経障害と言うものも報告されている。
コンピュータの操作に慣れず、機械のメカニズムが理解できないために心身が拒絶反応を起こすコンピュータ恐怖症をこう呼んでいる。 テクノ不安症の心身不調のあらわれ方は、初期の眼精疲労,頭痛,肩こりなど(からだの症状)仕事に対する嫌悪感、中期の胸部圧迫感、たちくらみ、動悸吐き気、食欲不振、不安感いらいら感、そして末期には、 意欲の低下、抑うつ感、気力の減退、投げやり気分などから無断欠勤につながるケースが多い。 デジタルのデの字もない時代に育った、現在の高齢者にITは必要であるか?
森前首相は、パソコンは簡単なもの、私もちょっといじっただけで、使えるよう になりましたと、人差し指でキーを押しながら語っていたが、彼はいったいど の程度理解して、使えるようになったと、発言したのでしょうか? アメリカでは選挙をデジタル化して便利さをはかろうとしていますが、この場面でもやはり高齢者には、難しい操作であるため、インストラクターがついての投票となりました。 実際マウスを操作して、クリックするだけの作業ですが、細かい字の見えない お年寄りには少々気の毒なことですね。 私は、自宅から選挙の投票が出来たり、住民票とれたり、銀行の残高照会が出 来たりするのは、大いに賛成です。 ただ、デジタルの苦手な人々がいることだけは忘れてはならないと思います。 現在のIT革命の視野には、苦手な人には勉強してもらう、と言う姿勢がないと は言えません。 やはり、アナログな部分を今後も残していく改革は必要なのではないかと思います。

コラム、インターネット教育を考える (2001年5月17日発表)
1. 序論
2. コンピュータと情報教育の歴史
3. 教育現場の現状
4. 情報教育の現状
5. 情報教育にコンピュータは必要か?
6. 教師に求める知識
7. ネット社会とはなにか
8. ネット時代における人間関係
9. あとがき
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