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Internetholic


インターネットホリックの研究

 インターネットホリックの研究は、1990年代中頃から欧米を中心に始まりました。その先駆的研究者として、ピッツバーグ大学のキンバリーS・ヤング、ニューヨーク精神薬理学研究所長のアイヴァン・ゴールドバーグ、トレント大学のマーク・グリフィス、レンセラー理工科大学のキースJ.アンダーソン、マーケット大学のビクトル・ブレンナー、フロリダ大学のネイシャンA.シャピラなどの心理学者、精神科医があげられます。

なお、このホームページでは、インターネットにはまっている状態を"インターネットホリッ(internetholic)と表記していますが、各研究者によってもその表記の仕方に違いがあります。 例をあげると

1."internet addiction disorder(IAD)"(Kimberly S. Young 1996、1997、OReilly M.1996他)
2."on-line addiction"(Kimberly S. Young 1996他)
3."internet(Net) addiction"(Kimberly S. Young 1996、Griffiths M. 1997他)
4."problematic internet use"(Nathan Shapira 1998他)
5."Pathological Internet Use (PIU)"(Kimberly S. Young 1998他)

などと表記されているほか、"Internetomania、Netomania"と定義すべしといった提案(Nathan Shapira 1998)もあり、表記の仕方に一致した見解を得ていないのが現状ですが、捉えている問題は同じであることを補足しておきます。

 インターネットホリックの特徴についても、表記の仕方同様に、各研究者によってその分類方法が微妙に異なっています。シャピラ(4)によれば当初、この障害は、強迫的な買い物依存、窃盗癖などと同じ衝動制御の障害のカテゴリーに分類されるとしていましたが、後の研究で、*DSM-Wの特定不能衝動制御障害の基準を満たしたと発表しています。

*Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders-IV
米国精神医学会が発行している 「精神障害の診断と統計マニュアル」


 また、グリフィス(3)によれば、インターネットの過度の使用が、コカイン使用に似た「快感」を伴うとも報告し、賭博、もしくは過食に類似した行動様式を持つとしています。現在有力な考え方は、DSM-W分類の「特定不能衝動制御障害」にあてはまるのではないか、という説と、衝動制御に関連した特徴をもつ他の精神疾患によってインターネットホリックは引き起こされるとする説のようです。

 つまりインターネットホリックは、単独で障害とみなすことができるという見解と、他の精神障害が原因であるという2つの見解があることになります。

これに関しては多くの心理学者、精神科医、マスコミなどの議論の的になっているようです。依存の概念が典型的なインターネットの使用に類似しているとして、DSM-Wの物質依存の診断基準によってインターネット依存者と非依存者を分類していますが、この診断基準を基にゴールドバーグは、オリジナルのインターネットアディクションの診断基準を作成しています。

 一方ヤングも、DSM-Wの病的賭博の診断基準を基にオリジナルのインターネットアディクション診断基準を作成しています。また、シャピラの最近の研究によれば、インターネット使用が、自己抑制できず、明らかな苦痛、時間消費、社会的、職業上あるいは、財政上の困窮を伴い、その症状は、躁病の徴候あるいは軽躁病によって単に説明できないことを診断の基準としているようです。