■spamはなぜ悪いか?
まず、本題に入る前に、問題点と、なぜspamを配信するかを考えてみましょう。
大きな3つの問題点は
1. 希望していないメールが届けられる。
2. 大量にメールが配信されるため、ネットワークに負荷がかかる
3. 不正なメール中継をされること
そして、なぜspamを配信するか?
1. 安価である
2. 簡単である
3. 短時間に大量送信できる ,
など、広告媒体としては非常に便利なものなのである。
とここまで、読んでお気づきかもしれないが、spamは送信側の利点だけが目立つ、非常に自己中心的な迷惑行為なのである。
さて、日本でspamが本当に注目されて来た一つの事件は、imodeに送られてきた迷惑メールであろう。TV-CMなどでも注意を喚起しているため、ご存知の方も多いのではないであろうか?
NTTドコモでは「毎月最大400パケットの無料化及び迷惑メール対策の実施」なども始めてはいるものの、spamが減少する具体的な対策ではない。
また、パソコンを利用しているユーザーも、日々送られてくる迷惑メールに混迷していたのは事実であるが、iモードに比べて課金的な問題はそれほどなかったため、大きく問題とされることはなかった。
やはり、金銭的な問題が一番問題なのであろう。 確かに常時接続や、ブロードバンド化が進み、多少迷惑メールが増えたところで、料金に影響する事はないであろうが、読みたくもないメールが送られてくる現状を、何とかしたいと考えている人も多いであろう。
■ 米国のケース
米国の場合、日本よりかなり多くのspamが往来している。 一番身近にそれを体験できるのが、Hotmailであろう。
Hotmailは、マイクロソフトが提供する無料Webメールであるが、日本でもアカウントを収得できる。
私も米国滞在時代、アカウントを収得して、現在も利用しているが、こちらに送られてくるspamメールは半端な数じゃない。 うっかりすると、私信メールを見逃してしまいそうである。(資料画像参照)

資料画像:Hotmeilに送られてきたspam達
それもそのはず、米連邦取引委員会(FTC)のメールボックスには1日あたり約1万7000通、1ヵ月に約54万通も受信している。
このメールボックスは一般公開されてはいないのだが、FTCが1998年に開設したサービスで、消費者とISPが、不要なspamメールをここに転送できるようになっている。
このような状態を政府も黙って、見ているわけではなく、2000年の6月に、反スパム法案が、下院を通過しました。
この法律が成立するとe メールに不正確な返信用アドレスを付すことは犯罪とされ、送信者はメッセージに正確な住所氏名を付すことが義務づけられることになり、ISPや消費者は、規制に反したスパム発信者を提訴できるようになる。
なお罰金は1メッセージ当たり500ドルで上限は2万5000ドルも払わなくてはいけません。
しかしこの法案、この原稿を書いている現在も、上院では偽造ヘッダーを見分けるための基準で意見がまとまらず、中に浮いた状態になっています。
■
spamの悪性
1.
料金を払って受け取る広告
スパム根本的な問題は、広告主がダイレクト・メールまたは電話、FAXによる勧誘に要するよりもはるかに低いコス
トで送信できる点である。
| 媒体 |
郵便 |
電話 |
spam |
| コスト(円) |
800,000 |
100,000 |
15 |
10,000件あたりのコスト
広告の返答率は他のタイプのダイレク ト・マーケティングのそれよりもはるかに低いとしても、その低コストゆえ
に、スパムは魅力的な広告媒体なのである。
しかし受信者が、スパムの所要コストの多くを負担させられる事を考えれば、
スパム行為はコレクト・コールまたは料金不足の郵便と同様の考え方が出来ると思う。
ファクシミリによる広告は少なくとも米国では一般に違法であり、スパムにも同じルールが適用されるべきであると、多くの論者が主張してきた。
2 .国際的な問題
インターネットの国際的な性格を踏まえると、1国で制定された法は、スパム問題に対する決定的な対策にはなりそうもない。
たとえ、米国で反スパム法案が可決したとしても、日本国内ではなんの効果ももたない。
これはスパムだけでなく、ネット犯罪すべての問題であるが、各国の足並みがそろわない限り解決
には至らない。
3. 内容の問題
スパムが善人のためのツールでないとすれば、内容に問題があるのも確かである。
実際、いろいろなスパムを見てみると、内容はいかがわしいビジネス話や、アダルトサイトへのリンクなどが多い。
インターネットが子供でも使えるツールとなった現在、このような有害情報から子供を守る必要がある。
無差別に送られるスパムメールが、子供たちの目に届く可能性は極めて高く、深刻な問題である。